Story
ぱぴ・ぱん開業物語
バゲットに秘めた想い ~ぱぴ・ぱんスピリット~
美味しいバゲット(フランスパン)ってなんですか?いつも考えていた。
自分の作っているものが本当のフランスパンなんですか?
これが本当の味なんですか?この形?この味?この食感?この食べ方?
修行時代のあの頃
日々の仕事の中で、かき消されそうになる疑問を抱き続けた。
どんなに求め続けても、どんなに探し続けても、
海のむこうの本当の味と香りは、あの頃の僕には届かなかった。
フランスパンっていったいなんだ! ?
この問を抱えてフランスに渡った。日本人としてパンを焼くってどういうこと?
職人として後発の人間にとって大きなテーマだった。納得のいく答えを探して。
人生のパートナーである妻と共に過ごした二年半、 フランスは私たちにブランジェリーとして
日本で生きていくイマジネーションをしっかりと与えてくれた。
そして「ぱぴ・ぱん」が誕生しました。帰国からに3年がたとうとする今。
ようやくこの店に、探していた答えのちいさなカケラが生まれつつあります。
バゲット(フランスパン)
初めてフランスでバゲットを食べたときの喜びと驚き。
それまで自分が作り食べていたものとはまったく違っていたという衝撃。
その形、その表情、触感、香り、風味。
たった4フランのバゲットに完全ノックアウト! ただそれだけ。
されどこれ人生の一大事也。
あの時の感動を伝え、伝え続けたい。まだまだ出会ったことのないパンとの遭遇。
その機会を作り出し、お客様に日常の中の小さな喜びを提案し、共に豊かさを分けあえたなら、
「ぱぴ・ぱん」がこの街に生まれた意味があったと信じます。
ここに「ぱぴ・ぱん」の原点そして前進しいくためのスピリットがあります。
そしてこれから、フランスで学んだ昔ながらの製法を守りながらも、
常に向上心を持ち続け決して現状に満足しない探究心と情熱で、
「ぱぴ・ぱん」は日々進化し続けて参ります。小さなカケラがひとつひとつ重なり合い、
やがて大きな絵になるまで。互いに共鳴しあう良き仲間と共に。